「気がついたらハチの巣が」
「ハチが飛び回っていて怖い」
「子どもやペットが刺されないか不安」

そんなお悩みにお答えしていきます。

ハチをよく見かけるとおもったらハチの巣ができていた。
駆除しようにも刺されないかと被害が怖くて近づけない。
自分だけでなく小さなお子さんやペットに被害が及ばないか心配。

しかし、「すぐ対処しないといけないのはわかっているけど…」と対処の仕方に悩んでいる方が多いのも事実です。

そのまま放置していくわけにもいかず、いますぐ対処する方法はないかと悩んでいる方も多いでしょう。

そこで、この記事では、以下の内容を解説します。

・ハチの種類
・ハチの被害を予防する方法
・ハチの駆除方法

すでに被害にあっていて「一刻も早く対応したい」と悩んでいる方だけでなく、ハチの巣を作らせないよう予防したい方にも読んでもらいたい内容になっています。
ぜひ、この記事を参考に、ハチ被害の悩みを解消できるようにしましょう！

ハチはどんな害虫？

春に活動を始め、雨風をしのげるところに巣作りします。

ハチは刺されるから危険と思われがちですが、すべてのハチが刺すわけでなく、刺激しなければ刺されることはほぼありません。
ハチは、植物の受粉を手助けして自然界のバランスを保つ重要な役割も担っています。
しかし、スズメバチやアシナガバチは例外で攻撃性があるので注意が必要です。

スズメバチ

スズメバチは体も大きくてハチの種類でも最大級の大きさです。
攻撃性がとても高く、被害が最も多いハチの種類です。

スズメバチの生態

スズメバチは、ハチの種類でも最大級の大きさです。
腰がくびれていて足が黒いのが特徴です。

攻撃性が高く、巣の近くを通っただけでも刺してくることもあります。
防衛本能が強いため、見かけたら近づかないことが重要です。
万が一被害にあった場合は、すぐに医療機関を受診してください。

スズメバチの巣

スズメバチの巣はマーブル模様でテニスボールからバスケットボールを超える大きさにまで発達します。

初期は壺を逆さにしたような形状で、完成につれボール状に変化していきます。
樹木や、屋根裏など雨風を防げるところであればあらゆるところに巣を作るのが特徴です。

ミツバチ

ミツバチは草花の蜜や花粉を集めるハチです。
花粉や種子の受粉には欠かせない存在で、自然環境において重要な役割を果たしています。

ミツバチの生態

ミツバチの体長は12mm前後で、黒の胴体に黄色のしま模様が特徴です。

比較的穏やかで攻撃性は高くなく、こちらから危害を加えない限り攻撃してくることはありません。
女王バチ、働きバチ、雄バチの3種類に分かれ一定の集団で生活しています。
それぞれが特定の役割を担い、女王バチは卵を生み巣を統括します。
働きバチは、花粉と蜜を採集したり、巣を掃除し幼虫の世話をします。
雄バチは、交尾のための役割を担います。
ミツバチは巣の中で密集して生活していて、巣の中では大変組織的です。
働きバチが花粉や蜜を集めに出かけ、巣に持ち帰り共有するのです。
女王バチは、卵を産み付けるために巣の中を移動し、働きバチの世話を受けます。
女王バチが巣から出る際は、働きバチが護衛を行います。
このように、ミツバチは他のハチと同様に社会性昆虫として、組織的な生活を送り、それぞれの役割を担って います。

ミツバチの巣

ミツバチの巣は、平面で板状で垂れ下がった形状をしていて屋根裏や樹木などの閉鎖空間に作られます。
一つの巣穴に数千〜数万匹の巣穴をもつ巨大な巣で、ハニカム構造と呼ばれる多数の正六角形の巣穴で構成されています。
マットレスなどにも応用されている構造で、衝撃が加わっても力を分散させるのでかなり頑丈な構造になっています。

アシナガバチ

スズメバチとよく似ているが足が黄色い特徴をもつのがアシナガバチです。

アシナガバチの生態

体長は20〜25mmほどで、腰がくびれており名前のとおり足が長く黄色い特徴をしています。

攻撃性は高くないですが、巣やハチに刺激を与えると刺される場合があります。

アシナガバチの巣

アシナガバチの巣は、薄いグレーのシャワーヘッドのような形状で木の枝や軒下に巣を作ります。

巣の形状はミツバチ同様に六角形の巣穴で強度があり、つついたりする程度ではびくともしません。
女王バチ以外は冬を越すことができず、巣は1年限りで使い捨てられます。

ハチの被害

ハチの被害には、刺されることで痛みなどの身体的な被害や、アレルギー反応を引き起こすことがあります。
ミツバチは一度刺すとハチ本体から針が抜けてちぎれるため死んでしまいます。
そのため滅多に刺してくることはありませんが、刺激を受けると攻撃してきます。
毒液は強い匂いを発し、他のハチを寄せ付けるので注意が必要です。

スズメバチや、アシナガバチは何度も刺すことができます。
ハチの針は産卵管なので刺すのはメスだけですが毒性が強いため大変危険です。

ハチ被害の予防

ハチは危険を察知すると刺してくるため、巣を見つけたら近づかないようにしてください。

また、ハチが飛んできたからといって手で払いのけるとハチが興奮して攻撃してきます。
急激な動きや大きな音に敏感なため、見かけたら走って逃げず静かに身を低くしてゆっくり後ずさりしてください。
黒いものや動きのあるものを攻撃する習性があるので、白い服装や帽子を着用しましょう。
強い匂いにも反応するため、香水や整髪料にも注意が必要です。

ハチに刺された時の対応

もしハチに刺されてしまったら、傷口から毒をしぼり出し流水で洗い流しましょう。
傷口を冷やすことで痛みを和らげます。
ミツバチに刺された場合は、針が傷口に残っている可能性があるので、ピンセット等で抜きます。

スズメバチに刺された場合は、速やかに医療機関で治療する必要があります。

他のハチに刺された場合でも、体に異変や症状が改善しない場合は医療機関で受診しましょう。
また、ハチに一度でも刺されたことがあるとアレルギー反応でアナフィラキシーショックを引き起こすこともあるため速やかに医療機関で治療を受けてください。

ハチの駆除方法は？

ハチを駆除する場合は、専門的な知識と、適切な装備が必要です。
特に危険な種類の場合は、プロの駆除業者に依頼することを強く推奨します。

ハチの種類や大きさ、巣の場所を見て自分でも駆除できる場合のみ駆除に取り掛かるといいでしょう。
ただし、少しでも危険を感じた場合は、無理せずに専門業者に依頼してください。
特にスズメバチの場合は攻撃性が高く、毒性も強いので非常に危険なため、自身で対処しないようにしてください。

駆除するポイントは、日中の間に巣の状態を確認しておき、ハチの活動が鈍る夕方以降に駆除することです。
巣から外に出ていたハチも戻っているため、一気に駆除することができます。
また、先ほども述べたとおり、ハチは匂いにも敏感なため香りが出るものには注意しましょう。

ハチの駆除の準備

自分で駆除する場合は、適切な準備が必要です。
興奮したハチが攻撃してくる可能性があるため、防護服や頭を保護するものなど肌を露出しないようにする必要があります。
さらに手袋や長靴を着用しハチが入りこまないようにしてください。

駆除剤として市販の殺虫スプレーや誘引剤を用意しましょう。
さらに、夜間の作業の場合は照明器具も用意が必要です。
高い場所の巣を駆除する場合は、長い棒や脚立なども用意がいるでしょう。

ハチの駆除方法

殺虫剤で駆除する場合は、離れた場所から巣に直接噴射します。
殺虫剤による噴射を数日間繰り返して、ハチがいなくなったことを確認して巣を撤去します。

自分でハチの駆除をする時の注意点

駆除したハチにはむやみに触らないようにしましょう。

針の部分が反射的に動くこともあるので刺されてしまう場合もあります。
巣を撤去した後も1週間ほどは殺虫剤をこまめに噴射しておくと、ハチが戻ってくることを防ぎ、再び巣を作ることができなくなります。

ハチ駆除は害虫駆除業者に依頼したほうが良いです

ハチ駆除は、特別な技術や専門知識が必要で、危険を伴う作業です。以下に、害虫駆除業者にハチ駆除を依頼するべき理由をいくつか説明します。

安全面

ハチは攻撃的で、刺されると痛みや腫れ、場合によってはアナフィラキシーショックを引き起こすこともあります。害虫駆除業者は、適切な装備を備え、安全に駆除作業を行うことができます。

駆除方法の選定

ハチの種類によって、駆除方法が異なります。一般的なスズメバチやアシナガバチであれば、巣を燻煙やスプレーで処理する方法が一般的です。しかし、ミツバチやハナバチの場合は、巣を移動させる方法が必要です。害虫駆除業者は、ハチの種類を正確に判断し、適切な駆除方法を選定できます。

保証

害虫駆除業者に依頼すると、一定期間内に再発生した場合は無料で再駆除してくれる保証を受けることができます。自己処理では、再発生した場合に再度駆除する費用や労力がかかることがあります。

法的規制

ハチ駆除には法的な規制があり、法律や条例に従って行う必要があります。害虫駆除業者は、法律や条例を遵守し、適切な手順で駆除作業を行います。 以上の理由から、ハチ駆除を害虫駆除業者に依頼することをお勧めします。適切な駆除方法で作業を行い、安全にハチを駆除することができます。

まとめ

ハチの駆除を行うには危険も伴うため、しっかりした判断が必要です。
適正な装備を用意して、安全をしっかり確保した上で対処しましょう。

駆除した後も、巣をしっかり処理をしてハチが戻ってきて再び巣を作らないように継続的に殺虫スプレーを噴射するなどして対応しましょう。
ご自身で駆除する場合は、決して無理をせずに少しでも危険を感じたら、専門の駆除業者に依頼してください。